スマホ音ゲーレビューシリーズ 第一回 Pump it up M

今回から、スマホ向け音楽ゲームのレビューをまとめていきたいと思います。第一回目はPump it Up mobile editionについて紹介していきたいとも思います。個人的な感想が多めですのであくまでも参考として捉えていただければ幸いです。
1 説明
Pump it Up Mobile edition (通称PIU M以下PIU Mと呼んでいきます)は大人気ダンスシミュレーションゲームである、Pump it Upをスマホでも遊べるようにした音楽ゲームです。しかし、ただのスマホ版PIUというわけではなく最新のアーケードシリーズであるXX verにも未収録のオリジナル楽曲を収録していたり、ランクもスマホ音ゲーの競技性を生かしてアーケード版よりも細かいランク付けがされています。
2 良い点
間違いなく、Pump it Upをだれでも遊べるという点は素晴らしいでしょう。特に日本では、現在稼働している筐体が徐々に少なくなっていく中、誰でもスマホで遊べるということでこの作品からPump it Upにはまった人が筐体でのプレイにも興味を持てば、これ以上のPIU筐体の稼働停止を防ぐ切り札にもなります。
BPM変化やギミックも搭載しており、Pump it Upがどんなゲームかというのを、自分のスマホで簡単に楽しむことができます。
ACからの移植楽曲はもちろん、mobileオリジナル楽曲もクォリティーが高く、ACでも高い評価を得ている作曲者を中心にオリジナル楽曲を提供しています。
無料でもそれなりのボリュームの譜面や楽曲が遊べますし、ACでも人気の楽曲をセレクトしましたのでどの楽曲を選んでも十分に楽しめると思います。
このように数あるスマホゲームの中でも、本格派の音楽ゲームと呼べ、高難易度のスマホゲームで慣れているプレイヤーも十分に満足感を味わえるゲームであると言えます。
3 問題点
もちろん問題点もあります。最大の問題点は誰に向けたゲームであるかが謎な点です。このゲームは完全初心者用ではありませんし、日本でPump it Upをやっているようなエンスージアストがやるとすると低難易度の譜面が多い気がします。
スマホ音ゲーをやる層は基本的に、日本語の版権曲があるゲームかBMS出身などの日本人のコンポーザーがいるゲームをやっている場合が多いですが、このゲームでは日本語の版権曲は収録されていませんし、日本人のコンポーザーも楽曲も提供していないので、このゲームのコンポーザーを見て凄い人がそろっていると感づく人は、まず間違いなく音楽ゲームにどっぷりハマっている人間です。 一応、クラシックアレンジの楽曲もあるので初心者完全お断り仕様とまでは言えませんが、日本人の新規ユーザーを取り込むのは相当厳しいと言えます。
また、演奏性も横モードですとかなり慣れないとまともに捌けないので初心者には極めて厳しい演奏UIだと言えます。一応縦モードもあるのですが、縦モードを使うと操作は直感的にできるものの、高難度特有の二枚抜きが捌きにくくなりどちらも一長一短があります。
さらに、このゲームにはギミックが搭載されていますが他のゲームではありえないようなBPM変化が登場するのでスマホゲームに慣れている方でも苦しむと思います。しかも、判定幅がACよりも狭いためACでは楽しませるギミック程度だったものが、このゲームだと十分にミスを引き起こすポイントになっているのも注意したい点です。
4 総評
いろいろ問題点を書いてしましたが、音楽ゲームとしてはやり込み度が高く無料でも十分に楽しめる素晴らしいクォリティーです。そして何よりも、日本でPump it Upを誰でも味わえるというのは画期的な出来事です。
あわよくば、このゲームからPump it Upにハマって、出来るなら….
日本国内で稼働している筐体で踏んで欲しい….
以上PIU Mの感想でした。
いつもスマホゲームで使用しているヘッドホンと端子です
SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST