グラフィックボードの選び方


 今回は個人的に、重要視するグラフィックボードの選び方について紹介していきたいと思います。グラフィックボードは昨今では、最も高いPCパーツといっても過言ではなく、最高スペックのものでは20万以上もするようなものも存在します。その一方で、自作PCを組む際にintelのCPUを採用した時などでコスパを追い求める際には、グラフィックボードをつけないという選択肢もあるなど、グラフィックボードの価格はコスパを求めるか性能を求めるかによって0円にもなりますし、予算の大半を費やす場合もあります。

そもそもグラフィックボードとは

 グラフィックカードとは、画像や映像を出力するパーツです。また、海外ではvideo cardと呼ばれています。もしも個人輸入する際には、グラフィックボードと検索しても一切出てこないので、注意しましょう。

 デスクトップ用のCPUではintel製のたいていのCPU(型番にFがついていないもの)とRYZENの一部のCPU(型番にGがついているもの)にはCPUの中に画像を出力するチップが搭載されているためグラフィックボードなしでも画面に映像が映ります。そのため、これらのCPUを採用している場合はグラフィックボードはなしでもパソコンとしては昨日できます。

 一方で、RYZENの大半や一部のintel製のCPU(型番にFがついているもの)では、この映像を出力するチップが搭載されていないため、グラフィックボードなしでは画像出力をすることができません。そのため、パソコンとして使うためにはグラフィックボードが必須となります。

 また、グラフィックボードの中にはCPUのようにチップが入っています。このチップのことをGPUと呼び、ここではGPUとそれがついているグラフィックメモリなどのその他の実装部品が載っている基盤、その基盤の上に載っているGPUを冷やすヒートシンクとファンをまとめてグラフィックボードと呼ぶことにします。

 上記の図が一般的にグラフィックボードと呼んでいるパーツの大まかな構造を表したものになります。GPUが画像や動画の処理をする根本のパーツであり基本的にはGPUの性能がグラフィックボードのスペックを左右します。グラフィックボードはGPUの働きを支援するために設計されています。

GPUを作っている会社

https://gigazine.net/news/20160226-directx12-geforce-radeon-hybrid/

 GPUを作っている会社は主には2つあります。業界シェアトップのnvidiaと第二位のAMDが、今のところは民生用のGPUの生産は独占しています。それぞれの民生用のGPUのブランド名はnvidiaがgeforce、AMDがRADEONという名前です。

 日本では今のところはgeforceのシェアが大きく、また日本のゲーム会社が販売するタイトルもgeforceに合わせて最適化されているため、どうしてもgeforce有利な状況にあります。特にハイエンド帯のGPUではこの傾向が強く、最新世代のRX6000シリーズに至るまでRADEONはgeforceと対抗できる商品を提供できなかったため、現状日本のハイエンド帯はgeforce1強という状況です。

 3万円以下のミドル帯でも現状はnvidiaのシェアが圧倒しており、ハイエンドよりはましなもののgeforce 1強感は否めません。

 ただし、この先のRADEONはゲーム向けに特化するためいつまでもgeforce1強を許すかというとそうでもなく、最新のRX6000シリーズではこれまで負けていたハイエンド帯でもある程度の存在感を発揮できたほか、次のRDNA3世代では最新のプロセスで製造されるため、この状況はもしかしたら次の世代で変わる可能性があります。

 さらにこのGPU市場にintelも参戦するということで、このGPU市場もかつてない競争が近年中に巻き起こることは間違いはないでしょう。買い時は今よりも数年後のほうが、待てる方はおススメです。

グラフィックボードの選び方について

 グラフィックボード、グラフィックボードの中で実際に計算を行うGPUについて一通り解説はしましたが、ここからはどのグラフィックボードを選べばいいかの選び方について説明したいと思います。

 グラフィックボードの性能を決めるのは基本的にはGPUです。グラフィックボードを作っている会社 (ASUSやmsiとか)によって価格や性能が多少異なることがありますが、GPUで9割5分くらいの性能は決まってしまいす。そのため高級なモデルだと、より上位のGPUが採用されている安いモデルよりも高価な場合がありますが、その場合でも安い高スペックのGPUが搭載されているモデルのほうが実際のスペックは高いです。

 やることが決まっている人はとにかく搭載されているGPUを最優先にみましょう。

 上記の表は型番についている番号によるスペック分けを簡単に示したものです。ただし、RADEONはころころスペックの命名型番を変えるのであまり参考にならないかもしれません。また、geforceも最近は世代の番号を変えることによってスペックを変化させたりと少々スペックを読み取るのが難しくなっています。

 上記はGPUの型番の見方です。参考にしてください。ただしRADEONはころころ表記を変えるので最新の情報を手に入れてください。これからはGPUの選び方について紹介します。

フルスペック geforce 90番台/TITAN RADEON 900番台

 その世代の一番スペックの高いGPUです。GPUコアの無効化が行われず、その世代の最高性能を発揮します。ただし、値段はハイエンドと比べてもぼったくりレベルで高額です。さらに、RTX3090が登場するまでnvidiaではTITANという名称で販売されていたためぼったくり度もすさまじく、冷却能力の低いnvidia謹製モデルのみの販売であったためゲーム向けではほとんど購入する必要はない商品でした。

 TITANと比較してましにはなったRTX3090もその下のグレードであるRTX3080と比べて、ゲーム性能は大して変わらないのにもかかわらず、10万円以上高いのでゲーム目的での購入の候補にはなりにくいと思います。ただしnvidiaのフルスペックモデルは下位モデルに比べるとVRAMを詰め込みまくっているので、科学計算用途やCG作成などではメリットが存在します。

 RADEONの900番台はnvidiaよりもぼったくり度は若干薄いものの、やはり値段は高額です。このクラスはどちらのGPUも基本的にはファングッズ、ロマン枠ととらえたほうがよろしいでしょう。

参考価格 23万円以上 RX6900XTは15万円以上

ハイエンド geforce80番台 RADEON800番台

 その世代の実質最高峰のスペックのGPUです。かなり高額ですが基本的にその世代から数年くらいは確実に、ゲームが快適に遊ぶことができる性能といってよいでしょう。フルスペックの法外な値段と比べるとこちらは実用的な値段にはなっています。

参考価格 10万から15万円程度

アッパーミドル geforce 70番台 (60番台) RADEON 700番台

 数年前まではミドルクラスに属していたものですが、最近はミドルの中でもハイスペックに近いものが登場しており、geforceの70番台はもはや値段もスペックもミドルと言い切るのは厳しいレベルです。60番台もRTXとついたモデルに関しては、値段が5万円程度とこちらに関してもミドルクラスと言い切るのは厳しく、アッパーミドルに属するのがふさわしいと思います。RADEON700番台はここら辺のgeforceの対抗馬です。

 ここら辺のGPUも数年は戦えるレベルの性能はあります。最新のRTX30シリーズだと4Kゲーミングができるようなレベルに到達しました。ここら辺からは値段も常識的な価格になってくるので、快適なゲーム環境の構築にこだわりたい方にはお勧めできるレベルの性能です。4Kのレイトレーシングありで60fps以上を安定して出したいなど、極端に重い動作でなければまずゲームをやっていてGPU性能で引っかかることはないと思います。高品質でゲームを楽しみたい方は、ここらへんのGPUがおすすめできます。

参考価格 4万から8万円程度

ミドル geforce 60番台 RADEON600番台

 geforce60番台はそもそもはここが定位置でした。現在のRTXとついた60番台は本来の立ち位置と比べるとかなり高額です。ここら辺になるとゲーム機と同程度の価格、もしくはそれよりも安いくらいで購入できるモデルが多いのでPCゲーム初心者におススメです。少なくとも1~2年は同世代のゲームを推奨スペックで遊ぶことはできるはずです。ここら辺は、もっともグラボの中でも購入されやすい価格帯であり激戦区です。

 RTX30シリーズではどうなるかわかりませんですが、全世代のRTX20シリーズではリアルタイムレイトレーシング機能を省いて、少し性能が低いGTX16シリーズを同時展開したため、もしかしたら今回でも60番台が2つできるかもしれません。そうなった場合は、基本的には同じ60番台でも上の数字が大きいほうが性能も値段も高いと覚えておきましょう。

 このグレードは迷ったときにとりあえず選べば問題はない、鉄板のグレードです。ただし、4Kゲームだといまだ厳しい状況にはあると思います。フルHDゲームならばたいていのゲームは問題はないでしょう。ゲームをとりあえずやりたい方にお勧めです。

参考価格 2.5万から3.5万円程度

ローミドル geforce 50番台 RADEON500番台

 ミドルの中でも若干性能が弱いGPUです。ここら辺になると重いゲームでは、フルHDでも少々動作が厳しくなっていきます。前世代のゲームやAPEXのような軽いゲームなどではまだまだ活用できますが、サイバーパンク2077やフライトシミュレーターなどの現在の超重量級のゲームではグラボを積んでいても動作が不安定になる可能性があります。

 ゲームをグラボの性能を気にせずゲームをやりたいという方にはあまり向いてはいないGPUとなっております。またこのクラスになると、比較的安価に購入できるので内蔵グラフィックが搭載されていないRYZENなどのCPUをパソコンとして組む際に採用されることもあります。

参考価格 2万円程度

ロースペック geforce 30番台(50未満の数字)

 30番台と書いてありますが、GT710というGPUを搭載したグラボもいまだ販売しているため、geforceで下二桁が50未満の場合はこのクラスに相当すると考えてください。また、RADEONにもRX540というこのクラスのGPUが存在します。

 このクラスの目的は、ゲームを快適に行うことではなくいわゆる映像が映ればいいという目的です。そのため性能が低いです。ただし値段は1万円以下の場合もあるなど値段は安価です。

 ゲームは相当厳しいです、性能はCPUの内蔵グラフィックの2~3倍程度の性能しかなく世代が進んでも大した性能の向上はありません。映ればいいGPUなのでわざわざ値段を高くしてまでスペックを上げる必要はないですが、ゲームをやりたい方は買わないでください。

参考価格 1万円程度

グラボ自身の値段について

 前述のとおりグラボの値段はほとんど、GPUの性能で決まります。グラボ自身の値段が会社ごとによってそれなりに変化しますが性能はほとんど変わりません。このグラボの価格とはいったい何の差でしょうか?

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 正解はGPUとグラフィックメモリ以外の部分の値段です。値段が高いグラボは基本的にはヒートシンクが大きく、冷却ファンの性能が高性能である傾向があります。また、ASUSだと基盤に使っているパーツに高級なものを採用しているというのを売りにしているらしいですが、これらの要素はゲームの実性能にはほとんど関係ありません。

 ただし、ヒートシンクや冷却ファンが大きいとよく冷えるため静穏性が高いです。また、よく冷えるということはGPUの寿命を長くできるため、グラボの製品寿命を長くすることが期待でします。静穏性を重要視している場合は高いグラボを買うとおススメです。

 またpalitのグラボは安いのですが、これは販売時の手数料が抑えられているため安価になっているという製品由来の値段とはまた別の要因があります。

 しかし、個人的な経験から初心者がいきなり高いグラボを使って組むと高確率で失敗すると思います。理由は簡単ででかいので重いのと、厚いので組み立てとメンテナンスが大変です。

上記の写真は私が作った自作PCの写真ですが、写真のグラボはmsiの高級モデルのグラボです。厚さが三スロット(たいていのグラボは2スロットが多い)もあり重さも優に1キロを超えます。3スロットともあることでm.2のSSDを増設する場合は相当大変です。正直このグラボを何回も抜き差しはいろいろな意味でやりたくないです。

 初心者はもっと薄いグラボを購入したほうが幸せになれるような気がします…


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