ノートパソコン用のCPUの選び方2021年 3月版 AMD版

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 今回はノートパソコン用のCPUの選び方及び型番の意味について紹介したいと思います。ノートパソコン用のCPUは個人の購入が想定されている、デスクトップ用のCPUに比べるとまさに複雑怪奇ともいえるくらい様々な型番のCPUが存在します。

 そのため、i7やRYZEN7とはいいつつもなんちゃってから本格派まであらゆるCPUが存在するためある程度のブランド名で性能が固定されるデスクトップ用と比べると選び方はかなり難しいです。今回はAMDのRYZEN mobile 5000シリーズの見分け方について紹介します。

RYZEN mobileの選び方 (5000シリーズ)

AMD、Zen 3アーキテクチャ採用の最新モバイルCPU「Ryzen 5000 Mobile」詳細判明

 AMDのノートパソコン用CPUのブランドもRYZENです。先にRYZENを取り上げる理由は、商品の数が少なくintelよりもまだわかりやすいからです。

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 最新のノートパソコン用のCPUの型番は5000番台です。しかし上記の表を見るとzen2とzen3が混ざっているという複雑な商品展開となっています。zen2とzen3は世代を表しており、つまり新しい商品の中に古い世代のものも混ざっているという地雷みたいな商品が存在します。

AMD、Zen 3アーキテクチャ採用の最新モバイルCPU「Ryzen 5000 Mobile」詳細判明

 zen2とzen3の違いとしてはシングルスレッド性能の向上とそれの影響によるゲーム性能の向上です。また、上の画像のとおりCCXという単位が4コアから8コアになりCCX同士をつなぐインフィニティーファブリックの影響をうけなくなったことで、4コア以上のCPUの遅延(レイテンシー)が解消されたというメリットもあります。お前としてはzen3では内蔵グラフィックのクロックが上昇したことにより、内蔵グラフィックの性能が微増しました。

 まずは、RYZEN9、7、5、3の違いをそれぞれ見ていきたいと思います。

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 実はいろいろ型番が書いてあると思いますが、5000シリーズのコア数スレッド数はこの原則にすべてのっとっています。CPUの性能はとりあえずはコア数と実質のコア数として機能するスレッド数の数が多いほど向上します。そのため、RYZEN3から7まではとりあえず数値が上のものを買っておけば性能(マルチスレッド性能)は確かに向上するものだと思っていただければ正しいです。

 この表だと、RYZEN7とRYZEN9に違いがないと思うかもしれませんが、この二つはクロック数がRYZEN9のほうが高いことで差別がされています。クロック数が高くなると、1コア当たりの計算性能が向上します。また、コアが増えてもゲームなどのシングルコアの性能が問われるタスクに関してはそこまでの性能の上昇は感じられませんが、クロック数が高いとシングルコアの性能が高くなるので、ゲームなどの処理が速くなります。

 そのため、AMDも究極のゲーマー向けCPUがRYZEN9だという宣伝を打っています。ノートパソコンを製造している会社もRYZEN9搭載モデルは基本的にはゲーム目的のものが多いです。

 これを踏まえれば比較的簡単にこの表の意味が分かるようになると思います。RYZEN5000シリーズには大きなくくりとしてHシリーズとUシリーズというモデルが存在し、Hシリーズのほうがハイスペックなモデルとなっております。表からもわかるように、こちらにはZEN2のモデルは存在しません。Hシリーズは表のTDPという項目からわかるように電力消費量が大きく、省エネの代わりにスペックに振ったモデルであることがわかります。

 一方Uシリーズは普段使いを想定された廉価シリーズとなっており、こちらにはZEN2のモデルが存在します。型番は似通っていますが、ZEN2とZEN3の性能面に関しては比較的有意な差がみられるので注意が必要です。また、Hシリーズに比べてUシリーズはどのCPUもTDPが低いため、Hシリーズに比べて性能が出ない代わりに省エネ性能が高いため電気代の負担が低いです。

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 簡単に同世代の中で性能を見分ける方法としては、HとUシリーズを分けて型番の数字が大きいほうが性能が上です。

 また、Hシリーズの中にもHSやHXという型番がありますが、HSはHシリーズの中でも省エネに注力したモデル、HXシリーズはノートパソコン用のPCなのにオーバークロックができるというトンデモ仕様のCPUとなっております。HXシリーズは最高峰のRYZEN9のみですので、ノートパソコンで最高峰を求めたい方向けのCPUとなっております。

個人的におすすめのCPU

 個人的には、ネットサーフィンやレポートを書くなどの軽い業務をするならば、RYZEN3の5400U、画像編集やブラウザゲームくらいの中負荷の作業をしたい場合はRYZEN5の5600U、DTMや原神のようなある程度の重さがある作業をしたい場合はRYZEN7の5800Uがおすすめです。もっともゲームに関しては、CPUよりも外付けのGPUの性能が必要なので、正直原神くらいの軽いゲームだとしても外付けGPUが欲しいです。

 あまり紋切り型の議論はしたくないですが、スマホ感覚でパソコンを使う人ならば5400Uで全く問題はないと思います。どうしてもノートパソコンでDTMや動画編集をやりたいなら5800Uを選んでもいいかなという程度で、Hシリーズを選ぶメリットは基本的にはありません。

 理由としては、デスクトップPCでノートパソコンに比べてより安価にハイスペックなパソコンを購入できるからです。ノートパソコンでは排熱が厳しいため、熱による性能低下が起こりやすいうえに、最高峰のHXシリーズではOCができる、TDPが45W以上だからといってもデスクトップ用のRYZENはすべてのモデルでOCができますし、デスクトップ用のCPUはTDPも65W以上あるのでやはりデスクトップ用のほうが性能は高いです。しかし、性能が低いからといってHXシリーズがデスクトップ用よりも安いわけではないので、コスパ目線でHシリーズの最高峰を買う理由は存在しません。

 また、ノートパソコンでゲームをやること自体排熱の面から考えると、間違っているといえるでしょう。そうすると素直に省エネで性能も旧世代のCPUから比べると性能が高いUシリーズのほうが製品としては魅力的です。

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