原神 switch版が出ないのはなぜか


原神の概要

 原神は2020年9月28日にリリースされた、基本プレイ無料(ガチャで稼ぐタイプのゲーム)のオープンワールド型のアクションRPGで、スマートフォンを中心に、Playstation4/5、windows PCのマルチフォーム展開を行っているゲームです。

 中国製ゲームとしては日本でも異例と呼べるクラスで浸透し、自国製ゲームが多く、なかなか日本国内の壁に阻まれて売り上げを伸ばすことができない海外製ゲームとしては相当成功したゲームといえるでしょう。また、日本だけでなく海外でも順調な売り上げを記録しており半年で売り上げ1000億円を達成したことを考えると、人気作品であることには疑いはないでしょう。

原神 switch版のサイト

https://genshin.mihoyo.com/switch/#/

 そんな原神ですが、当初から任天堂switchの移植を計画しているのですが、リリースから間もなく一年が経とうとしているのにも関わらずswitch移植の話は進展どころか徐々に影が薄くなっています。

 日本国内では、PS4に次ぐ圧倒的な地位を持つゲームであり原神の売り上げからしても日本は中国本土を除いた海外市場で二番目三番手くらいには売り上げが大きい国であり、ツイッターをみてもswitch版の移植は少なくない人数望んでいることがわかります。それなのにもかかわらずなぜswitchの移植が進まないか個人的に原因を推測しました。

1 ストレージの量がswitchでは間に合わない

 原神の問題点としては、完成度の高いグラフィックと広いマップで自由度の高い探索を行えるのが魅力ですがその分膨大なデータ量になります。スマホゲームとしては明らかに異質のデータ量となっており、一回のアップデートで8GBほどの更新が求められることもあります。パソコン版に関してはグラフィックの描写が高いせいか知りませんが新マップ更新で要求されたアップデートで24GBほどが求められました。

 パソコン版だと現状でも60GBくらいは容量を食っています。さすがにswitch移植の場合はPC版を直で移植するわけではないので、スマホ版に近いような構成のソフトだと思うのでこれよりは明らかに少ないでしょうがスマホ版も現在で20GBのストレージを使用するので安いモデルで内蔵ストレージが32GBのswitchだと相当厳しいと思います。新しく販売される有機EL版だと64GBですが、これでも結構な容量を食います。しかし、原神は今の状態で完成形ではなく今後もアップデートが予告されています。

1 モンド

2 璃月(リーユエ) ※層岩巨淵未実装

3 稲妻 ※鶴観島未実装

4 スメール 未実装

5 フォンテーヌ 未実装

6 ナタ 未実装

7 スネージナヤ 未実装

8 カーンルイア 未実装

9 最後のダンジョン?

 原神は実は少なくとも8つの地域が実装予定であり、現在はたったの三つしか実装されておらずそのうちまだ一つしか完全実装という形には至っておらず、どう考えてもいまの容量の2倍以上にはなると容易に想像できます。

 さらに最近出た稲妻のマップでは最初のマップよりも明らかに演出や作りこみが凝られた仕様になっており、今後もこのような作りこみがされるとなると爆発的にストレージの要求量が増えるかもしれません。特に現在でも伏線が多く張られている、スネージナヤ、カーンルイアに関しては明らかに既存の国よりもボリュームがあると思うので将来はスマホ版でも100GBを超えてくるかもしれません。

 こうなってくると内蔵ストレージではどうしようもなくなりますし、SDカードを購入する必要があると思います。当たり前ですが、switchにはほかのゲームを入れたい人もいるでしょうし、むしろ任天堂専用ハードと化しているswitchで原神を積極的にやろうとしている物好きは少ないと思います。

2 switchのスペックが低い

 2番目に上げられるのはswitchのスペックが原神を満足にプレイするためにはあまりにも貧弱だという点です。スマホゲームくらいゲーム機ならできるような気がしますが、この原神というゲームはぶっちゃけスマホゲームという割にはスマホでプレイできないゲームとなっております。

 例えば私の持ってるスマホはkirin970という2018年当時のミドルハイクラスのSoCを採用したものであり、現在のロークラスのスナップドラゴン675くらいの性能はあるものですがぶっちゃけこれは動作がもっさり、グラフィックもカクカクでとても新世代オープンワールドゲームに(笑)がつくレベルとなっております。

 そのため、原神をスマホでやるためには生半可な性能のSoCを搭載しても全く意味がないです。そしてたとえハイエンドのSoCを搭載したスマートフォンでも熱でだんだんとクロックが下がっていくので3時間も継続してプレイすることはできません。 

 現状原神を満足に何時間も継続プレイできるのは、金さえ積めば最強の構成になり冷却ソリューションも最高であるPC、据え置き型でスペックも高いが冷却もできるPlaystation系となっております。

 私はPCで遊んでおりCPUが5800X、GPUがRTX3070、メモリがDDR4-3600の32GBのPCでもそこそこスペックが高いものを採用しているのでストレスフリーで遊ぶことできますが、PCの推奨スペックにGTX1060があるのでPCで遊ぶのにもある程度性能が高いものを選ぶ必要があります。当たり前ですがatomノートでは絶対できません。

 PCゲーマーやPSユーザーならわかる表現だと思いますが、60fpsでAPEXができるスペックがだいたい原神で快適にプレイする際に求められるような性能だといえるでしょう。

 それと比較すると任天堂switchは明らかにスペックが低いです。判定やダメージ計算などの論理演算が得意なプロセッサーであるCPU性能こそはPS4に似ており、現在のローエンドクラスのスマホSoCくらいの性能はありますが、肝心のグラフィックを司るGPUはPS4の4分の1ほどでありRAMも4GBでありこの時点で現状まともに原神を動かすのはほとんど無理だと思います。

 1と2の要因は原神を移植しないというより、物理的にできない理由といえるでしょう。

3 強力な競合

 1と2の要因が、性能が10倍マシになったswitchPRO(仮)が出てきたとしても、原神が任天堂ハードで戦うのは相当厳しいと思います。

 そもそも任天堂ハードは小学生の年齢層も多めであり、オリジナルキャラが出てくるキャラゲーである原神はそういった層には受けないと思います。

 そ令状に任天堂ハードは任天堂純正のクオリティーが保証された超高品質ゲームが多く存在するので、サードパーティーからしたら魔境であり、似たようなアイデア、構成のゲームならまず確実に狩られることは間違いないでしょう。

 原神は任天堂のゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドというゲームにインスピレーションを受けて、制作されたといわれています。switchローンチ直後ではswitchハードそのものの売り上げを支えた重要ソフトであり、そしてswitchでは最近ブレスオブザワイルドの続編が登場予定です。

 ブレス オブ ザ ワイルドは、ハード特性を知り尽くした任天堂が作った純正ソフトであり少ないデータ量でも高いクオリティーで遊ぶことができるゲームです。 つまり、インスピレーション元のゲームとそのゲームが得意なフィールド上で戦うという完全な負け戦を行う必要があります。

 このような負け戦になるなら移植をしない方がいいという、経営判断ももしかしたら原神のswitch移植版がリリースされない一因かもしれません。

余談

原神はブレス オブ ザ ワイルドのパクリといわれていますが、ゲームのシステムやシナリオ、キャラデザは完全に別ものでありこれをパクリというのはいささか疑問に感じます。それを言うならロードオブザリングに影響を受けたJRPG、なろう系作品も全部パクリになってしまいます。

原神がswitch版で移植されることはないのか?

 現状では、原神のswitch移植は相当厳しいと思います。switchに原神を移植するのは1日8時間しか働けない人を18時間働かせるようなものです。物理的に不可能に近いと思います。PRO版も出るのは時間がかかりそうですし、原神ができるような構成にするには数倍のスペック向上では足りないと思うので、そこまで来るとswitchの名前を冠した別物になると思います。

 原神ではないですが、switchでAPEXというゲームが移植されました。APEXもある程度スペックが要求されるゲームでありswitchに移植できるかと心配されたのですが、移植自体は無事行われました。ただし、視野角が大幅に狭まり、PCだと高精細に描かれたフィールドも敵の認識ができる、ゲームは一応プレイできるんじゃない…?というレベルまで描画が抑えられたためフィールドの美しさというよりはシューティングを行えるように特化したものになっていました。しかしクロスプレイをすると30fps制限の障壁など、明らかに他機種よりはゲームのクオリティーが低くなってると思います。

 APEXはシューティングゲームなので、とりあえずswitchだけのマッチングならばグラフィックをゲームプレイができる程度に落としても問題はありませんが、原神でグラフィックを落とした場合売りである高精細なグラフィックがなくなってしまうため、これは原神では絶対にできないことです。

 ですが、完全に希望が絶たれたわけではなくクラウドサービスによる展開ならば、switchの移植も夢ではないと思います。現在原神のクラウド版のベータテストが行われているといううわさも存在するので、もしかしたら近日中にクラウド版原神がswitchで遊ぶことができるかもしれません。


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2件のコメント

  • 「switchでは最近ブレスオブザワイルドの移植版が登場しました」とか適当で草
    ちゃんと調べてもろて

    • 続編と書き間違えました。修正しました。

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