PCケースの重要性


 今回はPCケースを換装して得た知見から、デスクトップPCのPCケースの重要性について書いていきたいと思います。なお以前の記事は以下を参照してください。

PCケースとは

 そもそもPCケースとは何でしょうか?

 正解は言ってしまえばただの箱です。本当にただの箱です。なのでPCのスペックにはほぼかかわりがないですし(全く関係ないとは言い切れない、のちに説明します)これにいくら金をかけてもゲーミングPCはできません。

 しかも、PCケースがなくても一応PCは動くので本当にお金をかけたくない場合は省くこともできます。しかし、ケースなしだとほこりがパーツに入る、突発的な事故でPC本体にダメージを与えてしまうということがあるので普通は安価なケースでもつけておいたほうが安心はできます。

 このようなパーツですので、軽視されがちですし高いケースは基本的には余裕のある人しか購入しません。

PCケースの値段を決める要素

1.サイズ

 もっとも簡単なことですが、PCケースはサイズが大きければ大きいほど値段が高いです。これは単純に大きいケースのほうが使う部材が多いほか、大きいケースはそこまでの需要がないので量産効果が得られにくく高い、大きいケースはより設計の難易度が高いため立派に作る必要がありコストカットがやりにくいため高くなりがちなどの要因があります。ここからはよく使われるPCケースのサイズを大きい順番から紹介します。ちなみにケースのサイズの名前はニュアンスなので規格のように定まったものではないことを付け加えておきます。

1-1フルタワー

 自作PCで使うPCケースとしては最大のものです。ミドル以下と比べても明らかに巨大であり、よく使うATXサイズはもちろん、たいていのマザーボードは収納することができます。このクラスになると420mmという実用クラスだと最大のラジエーターも収納できるので、最高峰を目指したい場合はこのケースがおススメです。

 ただし、このクラスのケースは巨大すぎるので置く場所を選びますし、各メーカーのラインナップもあくまでもハイエンドを意識したものとなっているので、基本的には格安ケースといった概念は存在しません。どんなに安価でも2万円必要といってよいでしょう。また、重ねて言いますが本当にデカいので初心者にはお勧めできません。

1-2 ミドルタワー

 いちばん自作PCで使われるサイズです。フルタワーと比べると明らかに小さいですが、大きいミドルタワーはそれなりに圧迫感を感じるサイズです。

 ごくたまにE-ATXサイズも入るものもありますがかなり特殊です。基本的にはATXサイズ以下ならたいてい収納できるケースです。また、最近のケースでは360mmラジエーターが入るケースも多いです。

 このクラスになると参入メーカーも多いので、価格競争が働くので格安ケースも数多く存在します。また高級ラインと言われるケースでも、フルタワーに比べるとかなり安く購入できます。というよりもフルタワーが異常に高いといったほうが正しいです。

 コスパ良く購入できるので、基本的にはおススメのサイズとなっておりますが、そのぶん仕様が微妙に違うケースが多く、ミドルと言われているケースでも大きさが全然違うといったことが平気であるので注意をしましょう。とりあえずATXサイズが入るケースがミドルといった認識くらいがいいかもしれません。

1-3 ミニタワー

 格安自作PCでよく使われるサイズです。フルタワーとミドルは価格も体積も大きな差がありますが、ミドルとミニに関していえば価格も体積もそこまで差がありません。

 基本的にはmicro ATXまでの大きさのマザーが入るケースだと思えばよいと思います。このクラスになると多少圧迫感を感じなくなるサイズです。

 正直個人的には数千円足せばミドルタワーになるので、コンパクトじゃなきゃやだという人以外は基本的にはミドルタワーの安いケースを買ったほうがいいような気がします。(最もミニタワーもそこまでコンパクトではない)

 しかし、このクラスになると3000円を切る超格安ケースも存在するため、本当に安価に自作PCを組みたい、またはmicro ATXのボードが余ってるので仕方なく組むという場合には選択肢に入るかもしれません。

安いケースの代表例 Versa H17

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1-4 その他

 メーカー製のPCなどではスリムタワーが採用されており、このようなケースではロープロファイル規格のグラフィックボードが求められます。また、タワー型のほかにキューブ型、横置きといったモデルも存在します。

 スリムタワーは電源付きでミニタワーよりも安いモデルも一部存在するほか、キューブ型は比較的高価なことが多いです。

2 剛性

 PCケースの剛性が高いほうが値段は高いです。同じ大きさでの高いケースと安いケースの一番の違いといっていいかもしれません。安いケースはたいてい蓋などがべこべこしていますが、高いケースはしっかりとした剛性感があります。

 もちろん、普通は蓋も金属製なので普通に使えば壊れるようなことはないですが、明らかに剛性は違うと思います。

3 取り回しの工夫

 価格が高くてしかも新しい世代のケースでは取り回しの工夫がしっかり施されていることがおおいです。例えばdefine7 compactではフィルターの取り外しが行いやすかったり、豊富な裏配線スペース、いちいちオーバーホールしなくても増設を行えるような設計、上面パネルの着脱が可能など多くのギミックが存在します。

 このようなケースは初心者にも取り扱いやすいので、個人的には初心者ほど高級なケースを使ったほうが良いと思います。

 一方で、価格が安いケースや古い世代のケースはこのような工夫がされていなかったり、または配慮が足りないなどの欠点があるので注意が必要です。逆に言えば全部自分でできるといった方は安いケースでも問題がないです。

4 塗装

 高いケースと安いケースでは明らかに塗装の質が違います。安いケースではピカピカとしたとそうなので手垢が付きますが、高いケースはマット仕上げなので手垢が付きません。それなりに目につくので、見栄え重視の方は注意をしましょう。

5 光る

 LED

 ぶっちゃけて言うと稼ぎたいケースメーカーが編み出した錬金術です。

6 ブランド料

 NZXTやレイザーなどのブランドもののケースは商品そのものの質よりも明らかに高額に販売していることが多いです。逆にケース業界でブランド力が皆無のdeep coolやサーマルテイクは安価に売ってます。この費用に関しては、ブランドに興味のない人は払う必要はありませんが、そのブランドの製品がどうしても欲しい人などはあきらめて払ってください。

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PCケースがPCの性能にかかわる部分

 ここまでは、PCケースはPCの性能に関わることは基本的にはないといいましたが、厳密にいうとPCケースもPCの性能に代わります。特に最近のPCはGPUやCPUはもちろん、場合によってはメモリやSSDといったこれまで気にしなかったパーツですら熱を持つことがあるため、排熱が重要になっています。

 そこで窒息ケースや明らかにPCパーツに比べてケース内部の体積が小さいケースを選んだ場合、ケース内部にあっという間に熱がたまります。こうなるとどんなにケースファンを増設してもなかなか熱を排出することができませんし、熱が排出できなければどんなに強力なCPUクーラー、水冷設備をいれても文字通り焼け石に水です。

 これは私がケースを変えて思い知ったことですが、CPUクーラーを変えていないのにも関わらずケースを窒息気味のsoloから開放型でより体積も大きく、熱源となる電源をマザーボードから離した構造をとっているdefine7 compactに変えたところ、CPU温度が10度下がりました。これは非常に大きな違いだと思います。ここまで下がるとCPUグリスやCPUクーラーを変えるという小手先の改良よりも大きな違いであるといえるでしょう。

 もっともこれはRTX30シリーズやRYZEN75800Xのような爆熱パーツを使っている場合に限り、CPUがceleronだったり、GPUなし、もしくはGT1030やRX550のようなローエンドGPUを使っている場合に関してはそもそもケース内の熱が大したことがないので格安ケースでも、さして問題にはならないです。

結局どのようなPCケースを選べばいいか

 グラフィックボードを積まない場合はどんなケースでも基本的には問題ないと思います。見た目を気にする場合は高いケースを買ったほうがいいと思いますが、それ以外は安いケースで問題ないと思います。

 問題はRTX30シリーズのミドルレンジ以上のケースを使用する場合であり、このような場合は空気の抜け穴が多いケースを選びましょう。天板やPCIEスロットの部分に穴が開いているようなケースを選ぶと窒息状態を防ぐことができます。

 静音で冷却能力を重要視する場合は、大きいサイズのファンが搭載できるモデルを選びましょう。最近のケースで一般的なケースファンの規格は12cmですが、一般的向けでは14cmファンがケースファンの最大のサイズとして多く使用されています。(フルタワーなどはもっと巨大なファンもある)一方で、古いケースでは8cmにしか対応していないものもありますが、こういうファンは高回転にしないと風量が稼げないので、かなり音がうるさいです。

 また、中古で無料でケースをもらった、格安で購入したいという需要はあると思いますが、ハイエンドなグラフィックボードを内部に搭載したい場合はケースに関しても少しは考えたほうがいいと思います。CPUの発熱はともかくグラフィックボードの発熱は想像以上にすさまじいものです。

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