NASを作った
今回はNASをラズベリーパイで作った経験とNASのおススメポイントについて紹介します。
NASとは?
NASとはNetwork Attached Storageの略でよくナスと呼んでいます。日本語訳だとそのままネットワークに接続したストレージという訳になります。これだけだと何を言っているかわからないと思いますが、簡単に言えばファイルサーバーのことです。ただ厳密に言えばファイルサーバーとNASも異なる言葉であり、初めからファイル管理専用ソフトウェアが入っており誰でも簡単に使えるものをNAS、ハードウエアだけでソフトウエアに関しては自分で設定を行わなければならないものをファイルサーバーと言います。
誤解を恐れずにもっとわかりやすく言うとスペックがしょぼかったり、省電力なPCを使ってファイルをやり取りする中継基地を作るPCのことを指します。

しょぼいですが概念図です。各通信の中継をNASが取り持つことによってNASを経由して家庭内の様々なデバイスどうしで通信を行いデータの転送や保存をすることが可能です。
これによりwifiでつながっていればコードレスでスマホから写真データ等をPCに送ることができます。
ラズベリーパイとは?

ラズベリーパイは、ラズベリーパイ財団によって教育目的で開発されたコンピューターであり安価でそこそこな性能(目安としてはノートセレロンよりもスペック時代はしょぼいがスマホ向けSoCと比べるならばそれなりに使えるレベル)で豊富なライブラリーを兼ね備えているコンピューターです。
このような性質もあり、ラズベリーパイをNASに置き換えるのは都合がよくラズベリーパイの入門によく使われています。特に最新のラズベリーパイ4は本物のNASと比べてもハードウエア性能は比較的良好です。
苦労した点
ラズベリーパイ4はUSB PDに対応しておらず、ちょうど専用コードがなかったため電源装置で電源供給を代用するなどそこそこめんどくさかったです。使用したソフトはOpen media vaultですが、ソフトの都合によるものかいちど接続はできたものの数日置くと接続ができなくなってしまいスマホからデータを取り出せなくなる、それによって再起動をしたところ一切起動ができなくなり詰んでしまうといった問題が生じました。