今回は2006年にantecから登場したケースのsoloについている3.5インチベイの取り外し方について解説していきたいと思います。なおこの記事を参考にしての事故や失敗について当方は一切の責任を負いかねますことを予めご了承のうえ行ってください。
なぜ3.5インチベイを取り外そうと思ったか
antecのsoloは2006年に発売を開始したケースです。そのため設計が2006年基準ということで2021年の現在では時代遅れな部分も出てきています。例としては裏配線のスペースが申し訳程度にしかないなど、やはり最新のケースに比べると不便な部分も少なからず存在します。特に問題なのは搭載できるグラフィックカードの大きさです。
http://pc.usy.jp/wiki/124.html より
2006年には240mm程度のグラフィックカードが搭載できれば十分だったかもしれませんが、2021年現在グラフィックカードと呼ばれているパーツの巨大化が著しく進行し、ミドルハイクラスのRTX3060tiですらも3連ファンのカードがデフォルトになりつつあります。これらのカードは余裕で240mmを超えるどころか310mm以上もあるカードも登場しつつあります。
そのため、2021年に自作PCをこのケースで行おうとする人はどうにかしてこの問題を解決する必要があります。
大きいグラボが入らない理由としては、グラボのとなりある3.5インチベイが邪魔をしているからでありこの部品を取りさえすれば多いグラボもこのケースで使うことが可能です。
2006年なら主なストレージを収納する場所である3.5インチベイを取り外すことなど言語道断かもしれませんが、上段には5インチベイがありマウンタをかませればHDDを収納できるうえに、最近ではマザーボードに直接接続できる大容量のM.2 SSDを利用可能なため3.5インチベイを取り外してもストレージの収納不足には困らないはずです。
3.5インチベイの取り外し方
3.5インチベイはリベットでくっついているため、ドリルでリベットをなでる必要があります。外形三ミリのドリルを使うことによりリベットを取ることが可能です。
ケース底面の7本のリベットとケース前面のカバーを取った部分にあるサイドのリベットをすべて取り除くことで3.5インチベイをきれいに取り外すことができます。
3.5インチベイを取り外すとこのように5インチベイの下がきれいにがら空きにあります。作業性やエアフローも向上するためよほどHDDを使う人以外は2021年基準の使い方を想定するとしたら3.5インチベイは取り外したほうが良いと思います。
antec soloのメリット
2021年には安いケースがいっぱいあるのだからわざわざこんなめんどくさいことをしなくてもいいじゃないかという意見もあると思いますが、たまたまそこにあった以外の理由にもこのケースを使う理由はいくつかあります。一つ目はシンプルでかっこいい点です。2つ目は静穏性が優れているため窒息気味という点はありますが、実用的であるという点です。3つ目は現在のケースに比べて剛性が高いという点です。最近のケースは安いケースはとことん安く作られており、高いケースはとことん高いという2極化が進んでいますがこのケースはいいとこどりのケースですので手に入る方はお勧めのPCケースと言えます。