今回は学生向けのノートPCの選び方について2021年度1月時点での最新の情報を踏まえて前回の記事から追加して選ぶときの注意点について紹介していきたいと思います。基本的な事項は前回の記事を参照にしてもらえると幸いです。
学生向けPCの買い方
apple M1チップ搭載macについて
https://ascii.jp/elem/000/004/039/4039079/
前回の記事ではmac OS搭載のPCはappleのPCだけにしか搭載されておらず、コスパが悪いのでおススメしないという記事を書きましたが、あれから数か月後の現在では少し事情が変化しました。
その理由としては、今までのmacはwindows PCと同じのintel製のCPUが搭載されておりwindows製の同構成のPCと比べると数万円以上割高なためおススメできないという理由でした。
ところが、最近macにM1というappleが独自開発したSoC(CPUやGPUが搭載されたもの)が搭載されるようになり、PC自体の価格が下がったことによりコスパが良くなったうえ、性能も向上したためmacの割高感が若干薄れる結果となりました。M1チップは当たり前ですがapple製品以外には搭載されませんし、M1チップの性能自体がintelのものやAMDのものと比べてもかなり高性能なため、M1 macに関しては選んでもよい物かなと個人的には思います。
余談ですが、このような爆発的進化を遂げた理由としてはiphoneで得た知見をもとに小電力向けのスマートフォンのSoCの構造を応用し、命令セットも従来のパソコンの命令であるX64からスマホなどで使われているarmの命令セットになったことで思い切ったSoCへの転換ができたようです。
intel 11th ノートPC
デスクトップ向けのCPUに関しては、絶賛AMDにタコ殴りにされているintelですがモバイル向け(ノートパソコン)用のPCに関しては性能が向上しました。さらに高級ラインのモデルについてはintel Xeという少し性能が高いグラフィックチップが搭載されるようになりました。このチップはフォートナイトなどの軽いゲームが30fps程度で動くレベルの性能がありますので、今まで全くゲームができなかった内蔵グラフィックからするとかなりの性能向上にはなっています。このチップだけでゲームを真剣にやるというのは厳しいでしょうが、簡易的な動画編集などでは効果があると思います。
モバイル向けではまだAMDよりはintelもいくらかマージンがあると言っていいかもしれません。モバイル向けの場合個人的にはAMDでもintelでも安い方を買えば大丈夫だと思います。ただし、デスクトップCPUに関してはintelは2年後まで少なくとも大きな変化はない模様です。
RYZEN5000シリーズについて
ノートPCの話からはそれますが、11月に発表されたデスクトップ向けのRYZEN5000シリーズではこれまでは苦手だったゲームなども総合的に強化され、価格を除けば隙が無いCPUになったと言えるでしょう。
これまではゲームならcore、多コアを要求するようなタスクなどにはRYZENというのがCPUの選び方だったのですが、苦手だったゲームでもCoreシリーズよりフレームレートが出るようになったため、性能重視のRYZEN、コスパ重視のCoreという選び方に近くなりました。
一方で、性能が向上し万能なCPUとして使えるようになった分コスパの良さが売りだったRYZENの価格がミドルブランドであるRYZEN5でも40000円近い値段が付くなど値付けに関して厳しい部分も見受けられます。core i7以下のCPUに関しては、安いゲームパソコンがほしい方などには今後も需要はあると言えるでしょう。
そのため、もしもデスクトップPCのCPUを選ぶ場合はRYZENを見てからcoreを見る方が個人的にはおススメです。また、intelの一般向け最上位CPUであるcore i9の10900Kに関していえばコスパ的な面も期待できないのでかなりのハズレ商品になったと言わざるを得ないでしょう。
PCの買い時について
今はPCを買うのが本当に難しい時期だと思います。コロナによりそもそものIT機器の需要が増大しており、魅力的な商品はすぐに転売される上に、intelもAMDもnvidiaもappleもサムスンもありとあらゆるテック企業が画期的な新商品を出してくるため最もコスパがいい時期を見極めるのは相当大変です。
ですが敢えて言うのならば4月あたりが最も買い時ふさわしいと思います。3月までにはintelの新CPUが発表されると予想されており、グラフィックボードの需要もある程度安定するのも恐らくこのあたりなのではないかなと予想しています。
しかし上記の記述は浅はかな私の予想であり当たらない可能性もあります、もしかしたら、欲しい時が買い時という言葉が一番合っているかもしれません。