今回はケースファンのレビューをしたいと思います。
仕様
日本電産サーボ (Nidec Servo) ジェントルタイフーン 1850rpm PWM 防振ラバー付き 120mm PCケースファン 高い品質＆静音性能 Gentle Typhoon エコパッケージ版
ADATAのゲーミングブランドであるXPGの名前を冠した、PWM制御のケースファンです。12cmファンはケースファンの売れ筋ラインなので他社も性能が高いファンを販売していますが、このファンはその中でも特に風量が多い75CFMというハイスペックなものです。これは12cmファンの競合製品と比べても、かなりのメリット言えるでしょう。
買った理由
久しぶりに秋葉原に行ったこともあり、せめて何か買って帰ろうと思ったというのも大きいですが、買った理由としてはやはり日本電産監修というのは大きいです。ぶっちゃけ、ADATAもxpgもそこまで興味のあるブランドではなく、光らないし3000円というそこまで安くない出費なので、実質日本企業応援のために購入したようなものです。
そもそも私のPCはケースファンの数、質というよりケース自体が内蔵パーツに適してないという大きな問題があるのであんまりファンに金をかけても仕方がない気がしますが、それが秋葉原という街の狂気なのでしょう。
また、これまで4pinPWMファンを持っていなかったので、そういう意味でも興味はありました。
感想
前面にしか防振ゴムがついていないので、CPUファンの増設には適していないような気がします。見た目は本当に3000円のファンには思えないほど飾り気がないです。このケースには合っている色合いですので、この色合いに文句はなく気に入っていますが、ゲーミングなPCだったり光らせたいPCにこの色合いだと地味すぎるのでそういった方にはこのファンはない選択だと思います。
また、今回は一つしか買ってませんが(というよりケースに一つしか取り付けられないので一つしか買えなかった）デイジーチェーンでファン同士を繋げられるので、多くのファンが必要な人にとってはうれしい仕様かもしれません。付属ケーブルの長さはATX対応ケースでは問題ない長さで、ちょうどいい長さです。私のケースは小さいので最後に結束バンドで縛っておきました。
ファン自体はねじ取り付けです。
ファンを全開回転すると、静穏とか公式HPでは言ってますがさすがにうるさいです。しかも高音で耳につく音なので、なかなか常時これはきついです。寝るときにこの音が鳴っていたら少なくとも寝れないと思います。これまで使っていた、ペリフェラル制御のファンのほうが音が大きいという仕様でしたが、あっちのほうが低音なので気にならないです。
一方で、マザーボード制御でパフォーマンスモードで制御を行うとほぼ無音にまで音を減らすことができ、全く音を気にすることが無くなりました。このファンは全開回転で使用するよりも制御して適切な回転数に落として運用したほうがいいと思います。とても静かでエアコンの音で完全に音が消えます。
高音も音が小さければケースで封印できるというのも大きいでしょう。
排熱に関しては、以前使ってたファン（79CFM)に比べて劣っているわけではありませんが、アイドル時ではあまり温度の変化はないです。
これまで、ペリフェラルのファンしか使ってこなかったのでPWM制御のファンは極めて便利だなということを実感しました。
買いかどうか
私としては面白い買い物だったと思うので買ってよかったと思いますが人を選ぶと思います。まずは光らないのでゲーミング用途には使えないです。また、全開使用だとこれが何個もあるのは相当きついと思います。しかしマザー制御で使用すれば音は全く聞こえませんし、質実剛健な見た目はシックなPCには向いていると思います。
また買ったばかりで故障の話をするのもどうかと思いますが、25度におけるMTTF(平均故障寿命)が25万時間とほかのファンとは一線を画しており、カタログスペックでは長寿命で有名なノクチュアのファンの15万時間を大幅に上回るものとなっております。
ですが、ノクチュアほどではありませんがサイズやアークテックのものに比べると同じPWMでもコスパは劣悪な部類に入ります。やはり、日本電産というブランドがあってこそのファンだなぁという感じは否めないです。正直ADATAだけのネームなら絶対買ってなかったです。
凄い無駄じゃないのと思う人もいるかもしれませんが、好きなブランドにお金を投じることこそが自作PCの醍醐味ではないでしょうか?
日本電産サーボ (Nidec Servo) ジェントルタイフーン 1850rpm PWM 防振ラバー付き 120mm PCケースファン 高い品質＆静音性能 Gentle Typhoon エコパッケージ版
