大学生のMacについて

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 今回は大学生がmacのPCを使うべきかについて個人的に考えてみてみたいと思います。

Mac とは

 macはappleが製造、販売をするPCの製品であり、ブランドです。macはハードウエアだけでなく、OSがmacOSという独自のものになっており、windowsのPCと比べると操作感やグラフィックが異なっています。こう書くと、windowsに比べて難しそうに聞こえますがハードウエアとソフトウエアをどちらもappleが製造しているため安定性が高く、appleのソフトウエア自体ユーザフレンドリーを意識して作られているため極端に操作が難しいというわけではありません。

 apple特有のデザイン性の高さと、美しいグラフィック、なによりもwindowsと違うという特別感によりスタバでmacを持ち込んでドヤるという表現まで生まれているほど、根強いファンが存在しており、macユーザー=出来る人間として一部では羨望の対象になる場合もあります。

 しかし、windowsと違う点で使用用途によっては合わない人もいるためこの記事をmacを使うかどう化の参考にしてもらえると幸いです。

Macが向いている人

学校でMacOSが必須、推奨の場合

 基本的には、学校の必須や推奨に近い製品を選ぶのが基本ですので、MacOSが搭載されたPCが必須の場合は必ず買うことになると思います。最もwindowsが学校などではたいてい推奨に入ってくると思うので、あまりMacだけを限定している学校は少ないと思います。しかし、テックキャンプなどではカリキュラムを受ける際にMac限定という制限がかかっているなど、例外はあるにはあるので注意をしましょう。ちなみに大学生協ではM1mac以前では推奨や保証を行っていたところも多いですが、M1mac以降は保証などを取りやめた生協も多いので、大学のMacOSの推奨は現状下火になりつつあります。

apple製品で固めている人

 iphoneやipad、apple watchなどapple製品を多く持っている方は、MacPCはおススメです。apple製品は自社でハードも、ソフトも作っているため同期の親和性が高いです。そのため、iOS5以降のiphone、ipadを持っている方は同じWifiに接続している場合自動的にMacと同期する機能が備わっており、音楽や写真、動画の共有が可能になります。ケーブルを使わなくて済むのでこれは非常に便利な機能であるといえるでしょう。一部のアンドロイドスマホではwindowsでも似たようなことができる場合もありますが、さすがにすべて自前主義のapple製品に比べると完成度はappleの方が高いという評価が強いです。

 また、appleのクラウドサービスであるicloudでもこれら機器間でデータを共有することが可能です。

動画編集、作曲をする人

 動画編集、作曲をする人にもmacはおすすめです。これはMacのハードが優れているというよりも、Macで購入できるソフトが優秀なのでおススメという意味です。macにはimovieという動画編集アプリとGaragebandというdawソフトが無料で標準でついてきます。これらのアプリは無料ですが、ユーザフレンドリーなソフトなのでとても使いやすいです。本格的な映像編集、音楽作曲には厳しいかもしれませんが初心者が使用するのには十分すぎる機能が搭載されています。

 また、Final Cut Pro Xという動画編集ソフトとLogic Pro Xという前者の有料版のソフトが存在しておりこちらはプロの使用に耐えうるというより、プロが使っているソフトなので本格的な制作に使用することも可能です。

 動画編集ソフトで有名なものにadobe Premiere Proが存在しますがこちらは、月額2700円からの仕様となっており使えば使い続けるほど課金し続ける必要があります。しかしFinal cut Pro Xは36800円の買い切りで購入したappleIDさえあれば、何台でもダウンロードすることが可能です。

 さらに学生は教育機関向けPro Appバンドルというお得なセット販売で購入することができ、こちらはappleのプロ向けアプリ5つを24,000円という破格の金額で買い切りで使うことができます。プレミアの代替としてこれらのアプリを使うことを考えるとこれはかなりお買い得なプランとも言えます。

apple 教育機関向けPro Appバンドル

https://www.apple.com/jp_edu_1460/shop/product/BMGE2J/A/%E6%95%99%E8%82%B2%E6%A9%9F%E9%96%A2%E5%90%91%E3%81%91pro-app%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB

一部のiosアプリで遊ぶことができる(M1チップ搭載モデル限定)

 おまけの要素ですが、M1チップはiphoneのAチップと似た構造というより、それをそのままパソコン用のSoCにしたものですのでこれまでのMacに比べても極めて高い互換性が生まれました。そのため、一部ios用のアプリをM1 macで起動することが可能です。ただし、タッチパネル動作に最適化されているため起動できても何もできないアプリなど最適化が進んだものばかりではないので注意しましょう。

Macの問題点

 Mac OS搭載PCは現状apple製だけですので、ソフトウエア的な問題とMac OS搭載PCのハードウエア自体の問題に分けられます。

1 PCゲームができない

 Macとwindowsのソフトウエア的な違いで最も大きいのでは、やはりPCゲームの差は大きいと思います。macはそもそもGPUの能力が高いモデルがM1チップ登場まではMac pro以外存在しなかったという事情もありましたが、PCゲームに今後もネイティブに対応することは無いと思います。一応、Geforce Nowというクラウドサービスを利用することにより、スペック不足のmacや対応していない一部のwindows用PCゲームができるという抜け道はありますが、Apexなどできるかぎりラグをなくして快適にプレイする必要があるfpsゲームなどでこのサービスを使ってプレイするなら、初めからゲームのできるwindowsPCを買ったほうが結果としては満足度が高いと思います。

2 GISアプリの対応

 一部地理情報システムをあつかうアプリにmacは対応していない可能性があります。有名なArcGIS ProでもMac OSネイティブに対応しているわけではありませんし、そもそもmac対応をしていないソフトも多めなのでGISアプリを操作する際はmac OSよりもwindowsのほうが無難だと思います。

3 端子が少ない

 Mac bookはとにかく端子が少ないです。M1モデルはUSBcが4発あるだけで、HDMIやUSB-AなどがないためwindowsのUSB接続機器の資産を生かしにくいです。apple的には無線接続で物をつなげば問題ないという発想なのでこのような端子の少ない構成をしているようですが、個人的にこれは使いづらい仕様だと思います。

 大学のプロジェクターなどはUSB-Cのような新しい規格には対応してませんし、データのやり取りはUSB-AタイプのUSBを使う場合も少なくないのでこれは少々つらい仕様であるといえます。

4 キーボードが残念

 これは普段ストロークの深い、赤軸のメカニックキーボードを使っている人間のためストロークの浅いMac bookのキーボードは個人的に嫌いです。大学ではレポートを書くことも少なくないので、キーボードの打ち心地は重要だと思いますが、Mac bookのキーボードは何文字も打てるような感じではないので、あれでレポートを作るとなるとちょっとした苦行だと思います。

 think padなどではノートPCとはいえ、打った時のストロークもそこそこあり長時間の仕様にも耐えるのでキーボードに関してはwindows PCの汎用品のほうが正直出来はいいと思います。

 また、Mac bookは先ほどの端子の数の少なさにより、一般的なUSB接続のキーボードが使えない場合があるので、外付けキーボードを使いたい場合、高いBluetooth対応のキーボードが必要になってくる可能性があります。

5 最低金額がwinPCよりも高い

 macPCは最低スペックでもちゃんとしっかり動くPCなので、本当に動かないatom系PCの最低金額と比べるとさすがに失礼ですがそれでもwindowsがとりあえず走るくらいのPCと比べるとやっぱり高いです。

 M1 macのおかげでwinPCともある程度価格で競争ができるようになりましたが、本当に安くPCを調達したい場合はやっぱりwindowsPCのほうが良いと思います。

 そして中古市場でもmacは高いので、中古市場で圧倒的安価に調達できるwindowsPCと比べるとmacはどうしても割高だといえるでしょう。

 個人的に一台目はwindowsのPCが良いと思います。大学生の大多数がwindowsのPCを持っており、大学の教職員も基本はwindowsPCを前提に講義を行っているので、大学生として使うならwindowsのほうが適していると思います。

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