DDRのボス曲の歴史 DDR A2O~

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 今回はA2O~現行のA2Oplusまでのボス曲をまとめていきたいと思います。DDRは去年稼働20周年を達成し、ポップンミュージックと並び世界で一番長い期間稼働したアーケードゲームとして、現在もサービスが続いており、20周年を記念して去年よりA2Overの稼働、ことしA2Oplusの稼働がスタートしました。金筐体(20th Anniversary model筐体) 限定のイベントなど、改善点もあるシリーズですが、版権曲も豪華でありDDR2013の暗黒期に比べると活発にDDR界隈は遥かに活発になっていると思います。特にA2Oplus稼働以降は毎週のように新曲、新譜面、他機種からの移植、他機種へのDDR楽曲の移植などこれまでよりも遥かに楽曲優遇されています

POSSESSION (20th Anniversary Mix)

 DDR20周年記念イベントの一環で過去のボス曲をリメイクするのと合わせて、X2で登場して以来の大人気楽曲である、POSSESSIONをSota.Fがリミックスした楽曲です。

 全体的には三連符地帯が長くなったり、ソフランや停止のギミックが多いなど原曲に比べると若干テクニカルな要素が増えた代わりに体力要素、配置がやさしくなったような譜面です。

鬼譜面はDDR 20th Anniversary Grand Finaleで4曲目に登場する楽曲で、スコアを4千万点ためると解放される楽曲でした。鬼譜面はどちらも足18ですがSP、DPスコア、クリアどれをとっても詐称疑惑があるほどの難易度です。同イベントでは足19も追加され、普段なら足19が目立って足18が空気になりそうなところですが、この譜面に関しては同イベントで追加された足19と比較しても引けを取らない難易度と認められたため存在が空気になるようなことはありませんでした。

鬼譜面最大の特徴はショックアローを搭載しているという点であり、原曲よりソフランや停止ギミックが追加されていることも相まってSPもDPもかなり厄介な構成となっております。どちらの譜面も12分が絡んできますので、原曲よりリズム難になっているうえに、SPに関しては停止ギミックとショックアローを絡めてショックアローサンドを作るなどビジュアル的にも面白いものがあります。DPはショックアローサンドこそないものの、そもそもの振り回しがあまりにもひどくギミックの搭載とショックアローの存在によりクリア難度は哲学以上という意見もあり、詐称筆頭譜面と言えます。

MAX 360

 DDRMAXシリーズ~EXTREMEからは、超高速曲の先駆けでありDDRシリーズにおいて圧倒的なカリスマ性を誇るあの楽曲がさらにスピードアップして登場!
いまだかつて無いスピード、ノーツの多さで当時苦しめられたプレーヤーは多いはず。しかしながら、それを乗り越えた時の喜びは何事にも代えがたいものだったでしょう。

―――その経験、再び味わってみませんか。

KONAMI公式サイトより

 DDR20周年記念イベントで過去のボス曲のリメイクをするDDR 20th ANNIVERSARY SONGSで、DDR MAX~EXTREAMEの代表として選ばれたのはMAX300です。そしてMAX300を現代風アレンジにして進化した楽曲がこの楽曲MAX360です。

 MAX360はMAX300の素直な発狂譜面という遺伝子を引き継ぎましたが、現代の水準に合わせるようにBPMを20周年にかけて20%高速にした、BPM360へと進化をし、またノーツ数も全難易度で過去最大を記録するなどMAX300からの進化をうかがい知ることができます。

各難易度のノーツ数

SP 習譜面 312

SP 楽譜面 506  DP 楽譜面 489

SP 踊譜面 680  DP 踊譜面 631

SP 激譜面 888  DP 激譜面 823

SP 鬼譜面 1000   DP 鬼譜面 948

 特筆したいのはSP踊譜面とSP鬼譜面であり、SP踊譜面はほかのSP譜面と違い体力要素に加えて、交互に踏めない要素や同時押しなどこの楽曲にしては珍しい純粋な技術力も求められる譜面となっております。

 一方のSP鬼譜面はDDR史上初の一曲で4桁ノーツを達成するという偉業を成し遂げた譜面です。もちろん全譜面最大ノーツ数もENDYMION鬼譜面の925からの大幅更新となりました。また、鬼譜面は始まるタイミングが他の譜面よりもかなり遅いのにも関わらずノーツ数が1000もあることからかなりのノーツ密度があることが理解できます。配置こそ、捻りどころかスライドさえ存在しない完全交互に踏める足19にしては優しい配置と言えますが、その分BPM360の12分を8分滝に混ぜ込んだりする配置を延々と踏まされ続けるので常に足を動かし続けなければなりません。そのうえ滝の間には同時もあるので、休む暇は基本的に存在しない譜面と言えるでしょう。低速地帯も、BPM180の16分がぎっしり詰め込まれています。また、唯一の休憩も片足いじめ配置なので乳酸がたまります。ラス滝にはBPM360の16分がこれでもかというほど出てくるので、クリアを阻む大きな壁となることでしょう。足19の中の立ち位置としてはEGOISM440のSP鬼譜面よりはクリア難易度は高いという意見が多いです。

 一方でDP鬼譜面は、ノーツ数を更新しただけでなくこちらは捻りも普通に搭載しているのでかなりクリアは厳しい譜面となっております。ラス滝では12分の振り回しが存在するのでSP以上の難関譜面です。足19の立ち位置としてはバーありだとPARANOiA RevolutionDP鬼譜面とクリア難易度が同等クラス、ノンバーの場合はこの譜面より上ではないかという意見が多いです。

HyperTwist

 DDRA2Oplus初出の楽曲です。当初は激譜面までの登場でしたが、DDR CHALLENGE Carnival PLUSで鬼譜面が追加されました。

 SP鬼譜面の最大の特徴は上記のビジステップと捻りで構成された発狂部分であり、これまでに見たことないような長さと速さのビジステップとHealing-D-Visionの遠心分離機地帯を彷彿とさせるような、きつい捻りの配置が存在するためクリア狙いレベルの人だとシャッフルをかけた方がマシというレベルの譜面です。また、前半と発狂抜け後半部分も発狂に比べるとマシというレベルで特にスコア狙いの方には厄介な譜面構成となっております。

ちなみにDP鬼譜面はSPのこの配置を移動しながら踏まないといけないので、まさしく”超”発狂と言えるでしょう。

Lachryma《Re:Queen’M》

「虚像?実像?何だっていいわ。

其の王冠は… 女王たる私にこそ相応しい!」

“Malchut”-亡国の女王 グレイス

移植曲のボス曲は、紹介しないという原則を貫いてきましたが(オリジナル曲がほとんどないDDR2013は例外)この曲に関してはDDRの歴史を揺るがしたので、書くべきだと判断しました。

移植元は言わずもがなSDVXで、もともとの作品でもレベル20とは言え2年間と三週間もの間PUCを拒み続けた生粋のボス曲です。そんな由緒正しいボス楽曲ですが、9thKACでSDVXにENDYMIONとの交換という形で移植されました。

当初は激譜面限定でしたが、この時点でも十二分にボス曲の風格を兼ね備えておりDP激譜面に関しては最後の振り回しがあまりにも非人道的でありたちまち足18最強枠に入るレベルの難易度として扱われることとなりました。そのため、十分強い譜面だし移植にしては豪華な仕様だなレベルで鬼譜面の存在はほぼほぼノーマークの状態でした。

しかしその後DDR CHALLENGE Carnival PLUSでまさかの鬼譜面の存在が発覚。そして移植曲初の足19及び足19で史上初の速度変化なしのいわゆるストロングスタイルの譜面であることが発覚しました。

肝心の譜面内容ですが、本家譜面の格を壊さないばかりかこの曲のボスとしての立ち位置を固めるレベルで鬼譜面の難易度は高く、BPM472相当という扱いのため極めて高速な楽曲であることが分かります。この速度はあのValkyrie dimensionのSP鬼譜面の最初の発狂地帯のBPMとほぼ変わらない速度であり、この速度で延々と矢印を捌き続けなければならないのでクリアは極めて困難です。大多数の評価としてはあのENDYMIONと肩を並べるレベルでクリア難度が高くDDRの最強曲の新定番として名乗りを上げることとなりました。当初はスコア難度もENDYMION以上ではないかと言われていましたがAAAランクが出たことによりENDYMIONの方が現在はスコア難易度は高いという評価に落ち着きました。

DPに関しても難易度は極めて高いですが、こちらはEGOISM440の壁があまりにも高く最強更新とはならなかった模様です。

いかがでしたでしょうか?

恐らく今後もDDRのラスボスは難易度を上げてくることでしょう。しかし、譜面と共にプレイヤーのスキルも向上していき今日ではSPでAAAランクが出ていない譜面はENDYMIONの鬼譜面だけになりました。これからも、KONAMIとプレイヤーの戦いはまだまだ続くことでしょう。

この記事をDDRの選曲の参考にしてくれると幸いです。

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